- これからプロの映像クリエイターになりたい!
- カメラの知識が全くないor自信がない・・・・
- カメラについての知識を一気に学びたい!
プロの映像クリエイターになるためには、カメラを自身の手足のように理解する必要があります。
映像制作・・・・カメラの世界は非常に奥が深く、『これからプロになりたい!』と言う方にとって、情報収集は気の遠くなる作業となるでしょう。
ネットの情報を見ていても、我々プロから見たら『え?』と思う情報があったり、『これってコタツ記事よね』と思う情報もあります。
私達XDESIGNのブログは、大企業のプロモーションや求人、世界的イベントの仕事をして来た『ハイクオリティ主義の技術者達』が運営しています。
この記事を最後まで読んでいただければ、初級者卒業レベルくらいのカメラの知識がつきます。最後までしっかりお楽しみくださいませ。
カメラの種類と特徴
- カメラに種類がありすぎてわからない
- 自分に合ったカメラが知りたい
- それぞれの性能や効果が知りたい
ここからはプロの現場で使用されている、代表的なカメラについてサクッと詳しく超スマートにご紹介しています。
それぞれの特徴や適切な用途を説明していますので、とりあえずここに紹介していることを把握しておけば現場でもOKです。
また貴方が表現したいものが、どのカメラによって撮れるのかが見えてくるはずです。
一眼ミラーレスカメラ
こんな人におすすめ
- しっかりプロとして活躍したい人
- ハイクオリティな映像を撮りたい人
- シネマティックな作品を作りたい人
プロの映像クリエイター達に最も多く使用されているカメラがこの一眼ミラーレスカメラ。画質も非常に美しく、レンズを交換することで様々な表現が可能。ジンバルやマイクなどカスタムパーツも多く拡張性も高い。そしてそれなりに持ち運びにも便利。
またオートフォーカス機能や、ホワイトバランスも自動で行ってくれるサポート機能も充実しているため初心者や、腕に自信がない人たちにも十分ハイクオリティな映像が撮れます。
シネマカメラ
こんな人におすすめ
- さらに上の作品作りがしたい人
- 映画そのもののクオリティを出したい人
- 他のクリエイター達と差をつけたい人
映像機能に振り切ったカメラがこのシネマカメラ。映像の美しさについては『エッジが立つ』とか『さらに色表現を追い込める』とか・・・・中々言語化が難しいが、兎に角映像美においては1番すごいと理解してください。
ただ振り切った系のカメラなのでとにかく重い。手ぶれ補正などのサポート機能も少なく、手ぶれ防止の器具もかなり大掛かりなものとなる。更にデータ容量が非常に重いため、SSDなどの費用もかなり重なってきます。
シネマカメラは完全に必要に迫られたプロ用のカメラといえよう。一発目にこれを買うのはお勧めしないが、あなたが『どーしても』と言うなら私は止めない。
スマホカメラ
こんな人におすすめ
- 先ずはコストを抑えて試したい
- SNS用の映像を作りたい
- 素早い動きのある映像が欲しい
『いや、スマホでしょ』と軽視できないのがダークホース・スマホカメラ。最近リリースされているスマホカメラの画質の性能は正直、素人では一眼と区別出来ないくらいの性能を持っています。
更に色味も特に何も設定しなくても、デジタル技術で自動で鮮やかに修正してくれています。更に手ぶれ補正が驚異的なため、プロの現場でもアクティブな撮影に使用されている。
一方、編集時に追い込みをかけられる範囲が制限されており、シネマティックな映像や、クオリティを求められる映像制作にはまだまだ性能不足です。
アクションカメラ
こんな人におすすめ
- アクロバティックな映像が欲しい
- 映像作品にアクセントが欲しい
- 取り敢えず投げたい
小型で軽量、頑丈なアクションカメラ。その性質から撮影しながら投げてみたり、水中に入れてみたり埋めてみたり、普段人間の視点では体験出来ないようなダイナミックな映像を作り出してくれるのがこのカメラの魅力。
SNSのリール動画によく用いられているのもこのアクションカメラ。強力な手ぶれ補正が備わっているモデルも多いので、初心者や技術がない人にでも手軽に使いこなせて面白い映像が作れる。
一方で一眼勢のガチカメラのようなズーム機能やボカシ機能が備わっていない。またその性質上使用する用途が限られてしまうため、そこをどのように考えるかで価格が高くも安くも考えられる。
ドローン
こんな人におすすめ
- 映像作品にアクセントが欲しい
- シネマティックな演出をしたい
- 仕事の幅を広げたい
空撮用カメラ、話題のドローン。空撮は偉大である。どんな平凡な作品であってもドローンによる空撮シーンが入るだけで、一気にシネマティックな作品にグレードアップする。
そして最近ではドローン撮影単品の依頼も少なくなく、ドローン技術があれば仕事の幅も広がります。注意が必要なのは重量による規制や、ロケーションによっては『ドローン禁止』のところもザラにあります。使用する際は細心の注意を払いましょう。
カメラの設定項目
- 難しそうで理解できるか不安・・・・
- こう言う機械的なものは苦手だ・・・・
- マスターする自信がない・・・・
カメラにはボタンやダイヤル、聞いたこともないような専門用語が多くまとわりつきます。
ここからはそれぞれの設定項目につてい詳しくシンプルに、分かりやすく完璧に理解出来るように解説しています。
またここの情報は何回見ても無料ですから、ブックマークをするなりして、メモとして何度も見返してください。
FPS(フレームレート)とは
映像の滑らかさを調整する項目
FPS(フレームレート)は映像の滑らかさを調整する項目です。
実は映像はフレーム(静止画)の集合体のようなもので、パラパラ漫画と同じ原理で作られています。フレームをパラパラめくって滑らかな動画に見せていると言うことです。
FPSの設定は『一秒間に何枚のフレームを撮るか?』の設定となります。もちろん一秒間により多くのフレームを撮ることにより、映像はより滑らかになります。しかしその分、データ量は大きくなります。
ちなみにTVは一般的に30フレームで撮影されており、映画は一般的に24フレームで撮影されています。
スローモーション表現をしたい時は、より多くのフレームが必要となるため、60フレーム〜120フレームに設定することが一般的です。余分に撮ったフレームを使ってスロー表現をするイメージです。
・映像はパラパラ漫画の原理
・TVは30FPS
・映画は24FPS
・スローモーションは60FPS〜120FPS
シャッタースピードとは
シャッターを切るスピードを調整する項目
シャッタースピードの設定はシャッターの開閉スピードを調整する項目です。
シャッタースピードが速いと取り込む光が少なくなるので、映像が暗くなります。更にシャッター速度が速いので動いている物も止まって見えるため、ブレが少なくなります。
逆にシャッタースピードが遅いと取り込む光が多くなるので、映像が明るくなります。更にシャッタースピードが遅いので、映像にブレが発生しやすくなります。
シャッタースピードはFPSと合わせて設定する必要があります。その内訳は『1/(FPSの2倍の数値)秒』設定するのが基本です。必ず覚えておきましょう。
シャッタースピード設定例
・24fpsの場合・・・シャッタースピードは1/50秒(1/48秒が無いため)
・30fpsの場合・・・シャッタースピードは1/60秒
・60fpsの場合・・・シャッタースピードは1/125秒(1/120秒が無いため)
・シャッタースピードが速いと映像が暗くなり、ブレが発生しにくい
・シャッタースピードが遅いと映像が明るくなり、ブレが発生しやす
・シャッタースピードはFPSの2倍分の1秒に設定すること
F値(絞り)とは
明るさ・ボケ感を調整する項目
F値設定はレンズから入る光の量を調整する項目です。また光の量を調整すると同時に、映像のボケ感も調整できます。
レンズには絞り羽と言うレンズの穴の大きさを調整するものが備わっています。
F値の数値を上げると絞り羽が絞られ、レンズの穴が小さくなります。これによりレンズから入ってくる光は減り、映像は暗くなります。それと同時にボケ感が減ります。
逆にF値の数値を下げると絞り羽が開かれ、レンズの穴が大きくなります。これによりレンズから入ってくる光の量が増え、映像は明るくなります。それと同時にボケ感が増えます。
・数値を上げればレンズから入る光の量が減る
・レンズが絞られると映像が暗くなりボケ感が弱くなる
・数値を下げればレンズから入る光の量がふえる
・レンズが開かれると映像が明るくなりボケ感が強くなる
ISOとは
映像の明るさを〝機械的に〟調整する項目
ISO設定は入って来た光を機械的に増幅させる項目です。
光を機械的に増幅させることにより、映像が明るくなります。機械的に無理やり明るさを増幅させているとも言えます。
ISOの値を上げることにより映像は明るくなりますが、機械的に明るさを上げているため、ノイズがかってしまう可能性が増えるので注意が必要です。ISO設定はF値とバランスをとりましょう。
・ISOを上げると映像が明るくなる
・ISOはF値と違い機械的に明るくする
・ISOを上げすぎるとノイズが出る
ホワイトバランス(WB)とは
映像の色味を調整する項目
ホワイトバランス設定は映像の色味を調整する項目です。
ホワイトバランスを設定るることにより、映像の色味の基準が決まります。
人間の目は優れているので、白い物はどの環境下でも『白だ』と判別できます。一方でカメラは環境下に左右され、白い紙が青っぽく写ったり黄色っぽく写ったりします。これにより『肉眼で見えている色と、カメラに映し出されている色が違う』と言うトラブルが起こります。
これを解決するのがホワイトバランスです。人間は目や脳によって色を調整し判別しますが、それが出来ないカメラはホワイトバランスで調整してあげます。
色味は作品のイメージを左右します。ホワイトバランスはなかなか難しいのでオートモードにするのも良いですが、高みを目指すのであればホワイトバランスマスターになることをお勧めします。
・ホワイトバランスの設定は映像の色味の基準となる
・ホワイトバランス設定により映像を自分のイメージに合わせる
・高みを目指すならマニュアルモードを練習
AF/MFとは
ピントを自動/手動で合わせる項目
AF(オートフォーカス)とは、ピントの設定をカメラにお任せするモードです。
最近のカメラは非常に性能が良いので、良い感じにピントを合わせてくれます。AFでは撮影ボタンを半押しすることにより、自動でピントを合わせてくれます。カメラによってはモニターをタップすることによってピントを合わせれます。
MF(マニュアルフォーカス)とは、ピントの設定をカメラに任せず手動で設定する機能です。MFではレンズにあるフォーカスリングを回すことでピントを合わせることが出来ます。
AFの機能が優秀とは言え、やはりプロの領域になるとこだわりが出てきます。よって当然プロ達はMFモードです。プロ思考な読者様はぜひMFモードに慣れましょう。
・最近のカメラのAFは優秀
・プロ思考ならMFを練習
カメラの保管方法と自分で出来るメンテナンス
- せっかく買ったカメラ、長く使いたい!
- 大金叩いて買ったから壊れた困る!!
- お気に入りのカメラ、美しく使いたい!
せっかくのカメラ、綺麗に長く使いたいはず。高い買い物ですから、『なんか知らんけど動かなくなりました』なんて全く笑えません。
XDESIGNのカメラマンのカメラ愛は異常で、カメラの話になると異常に長い。『映画一本分』レベルで長い。
そんなカメラ愛溢れるプロのカメラマン直伝のカメラ保存方法と、自分で出来るメンテナンスの方法をご紹介します。お見逃しなく。
カメラの保管方法
カメラは精密機械です。その上高価なものです。しかもかっこいい物です。長く付き合うためには保管方法に拘りを持ちましょう。保管方法を拘ってあげると、その愛はカメラにも伝わります。ここからカメラの保管方法について3つ紹介します。
防湿保管庫に保管する
言わずともカメラは精密機械なので湿気やカビ、埃(ホコリ)に弱い。ご存知の通り日本は湿気大国なので、可愛いカメラを憎き湿気どもから守ってあげる必要があります。
そこで登場するのは湿気やカビどもからカメラを救うノアの方舟、防湿保管庫である。一般的に湿度が60%を超えるとカビの発生率が高くなると言われています。この防湿保管庫にカメラをしまっておけば湿度を一定に保てるし、埃からも守ってくれる。
ぜひ購入を検討しましょう。防湿庫は安い買い物ではないですが、高額なカメラを長く使うことを考えれば必要なコストとも言えます。
カメラからレンズを外す
カメラの保管時はレンズを外して保管することが理想的ですが、カメラを頻繁に使用するのであれば付けたままでOK。付け外しを頻繁にしていたら余計な埃や傷が入ったりするからです。
カメラ/チャージャーからバッテリーを外す
カメラを使用しない時はカメラ、チャージャー(充電器)からバッテリーを外しましょう。付けたままだと電源が切れていても、微量に放電しており、バッテリーが劣化します。
自分で出来るメンテナンス
読者の皆様は『出来るカメラマン』になりたいと思っているはずです。では、しっかりカメラをメンテナンスしてください。出来るカメラマンのカメラはいつも美しいのです。ここからは自分で出来るメンテナンスについて5つ紹介します。
ファインダーの汚れ
ファインダーに汚れがあると、シンプルにファインダーを除いた際にその汚れが邪魔になります。あと、カメラを見た際に『キタなっ』と思われる危険性があります。たまにファインダーが白くカリカリに曇っている人がいます。
カメラは密着して使うものなので、汗や油汚れが濃厚に付着します。放っておいたらカビの原因になったり香るようになったり、他人から不潔に見られる危険性もあるので、出来るカメラマンとして清潔に努めましょう。
センサーの汚れ
センサーの汚れは映像に映り込みます。注意が必要なのは、センサーの汚れはファインダーには映らないことです。モニターで確認しましょう。F値を11くらいにして真っ白の紙や天気の良い空を写すと、汚れを確認することが出来ます。
ダイヤル部の汚れ
ダイヤル周りは常に外に晒されていて、埃などの汚れが多く溜まりやすいところです。
よっぽど出ない限りダイヤル周りの汚れによって故障に繋がることはありませんが、一撃で『汚ねぇ』とジャッジされてしまう場所です。必ず綺麗を保ちましょう。
モニターの汚れ
モニターは指紋や油汚れが非常に付きやすいところです。よくあるシチュエーションで、撮影の後モデルさんに確認のためモニターを見てもらう事が必ずあります。ベタベタのモニターを披露されたモデルさんはどう思うでしょう?
更に汚れたモニターを放置すると、その汚れは酸化します。酸化したらカリッカリになって、拭いても中々とれなくなります。それだけは避けなければなりません。使用するたびに綺麗にしておきましょう。
メモリー/バッテリー部の汚れ
メモリー/バッテリー部は普段は蓋されており、入り組んでいるため埃などの汚れが溜まりやすいところです。見えないところまで綺麗にしておく。出来るカメラマンは細部にまで拘りましょう。
その他100%必須アイテム
- さぁカメラを買った!!
- 他にいるものは??
- 最終確認を
カメラも買って基本設定も確認完了!さぁ撮影にいこう!!いやいや、申し訳ない。まだ必要なものがあります・・・・。
いやぁ、映像クリエイターになるには初期投資が多い・・・・。しかしここが参入障壁。ここを乗り得れば映像クリエイターの第一歩です。
ここからはカメラ以外の必須アイテムをご紹介します。
レンズ
レンズは付属品ではありません!!
言わずとも、カメラにつけるレンズです。残念ながらレンズは別売りです。カメラによって適切なレンズが変わりますし、撮りたい映像によっても適切なレンズが変わります。
レンズの知識については次の記事をご覧ください。
SDカード
これが無いと撮影した動画は保存されません!!
SDカードとはカメラに差し込み、撮影したデータを保存するカードです。これがないと折角撮影した映像はどこにも保存されません。そもそもSDカードを入れなければ録画開始も出来ません。
よってSDカードがないと映像クリエイターライフはじまりません。
カメラと同時に必ず準備しましょう。
SSD
これが無いと映像を撮り溜めることが出来ません!!
SSDはデータを撮り溜めておくところです。撮影した映像や、編集して完成した映像作品を保存しておく場所です。Pcのストレージに保存しておくのも手ですが、映像データは容量が大きいので直ぐに満杯になります。
クラウドに保存したりするのも良いですが、一つくらいSSDを持っていると便利です。
NDフィルター
野外撮影にはNDフィルター必須です!!
NDフィルターはカメラのサングラスと呼ばれています。NDフィルターが無いと、野外などの光が強い環境での撮影の際、明るさの調整が出来なかったり白飛びしまくったりします。
カメラの基礎知識まとめ
・カメラの種類を知る
・カメラの設定項目を知る
・カメラの保管方法とメンテナンス方法を知る
この記事ではプロ志向な読者様に向け、カメラについての知識を説明しました。まずはこの記事の内容を把握して頂ければ十分OK。
続きは実際にカメラを使って、貴方に合った拘りの設定を見つけていきましょう。
次の記事では【レンズの知識】について説明します。カメラに合わせてレンズの知識は必ず理解してください。
XDESIGNは兵庫県・大阪など関西圏を拠点としてWEBデザイン、映像制作を行なっています。
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お仕事のご依頼は是非、XDESIGNにお問い合わせください。