【デザイン基礎】デザイン経営者直伝、デザイン力を爆上げする3つの思考

宝塚市を拠点に、関西で映像制作・WEBデザイン事業を行なっているXDESIG代表の桂木です。

この記事ではデザイン力を爆上げする思考について解説しています。XDESIGNは『ハイクオリティ主義』を謳っています。

よって桂木は、ハイクオリティなクリエイティブしか認めていません。XDESGIN内部の人、そしてデザイン力を上げたい人は、先ずは話の出発点として、この記事に書いていることを徹底してください。

ここに書いていることを徹底すると、必ずクオリティが上がります。

【桂木の記事を読む前の注意書き】私、桂木が書く文章は直接的な言葉を選び用いることが多いです。しかしそれは貴方や第三者を批判する意図があるのではありません。また、マウントを取る気も毛頭ありません。かえって、ここで時間を割いてくださっている貴方には、何か対価を支払いたいと考えています。ですから私が学んで来た事・私が信じている事を的確にお伝えするため、敢えて言葉を選び執筆しています。もし気分を害されるようなら、ここから離れた方が良い一日を過ごす事ができるでしょう。私は貴方と議論するつもりが全くありません。しかし尚ここに残り、お時間を割いてくださる方に対しては、出来る限りのことを私からするつもりです。

目次

一流から学ぶ

先ずは闇雲に空を打つようなことをせず、『自分はどんなものを作るべきなのか?』的をしっかり設定しましょう。

ハイレベルなクリエイターになるのなら、一流から学ぶべきです。

遠回りする人達、成長しない人達はイキナリ自己流に走ったり、闇雲に制作します。

これは効率が悪すぎます。結果を出している先人達が答えを出しているのだから、ここから学ばないなんて意味がわかりません。

『カンニングしてはならない』なんてルールは学生迄です。ここから具体的に細分化して説明します。

一流の作品を見まくって目を肥やす

普段から自然に囲まれているデザイナーが作るものは自然からインスピレーションを受けたアウトプットになるし、普段から都会に囲まれているデザイナーは、都会からインスピレーションを受けたアウトプットになります。

それと同じで普段から一流の作品を見ている人達は一流からのインスピレーションを受けるし、普段から二流・三流の作品を見ている人達は二流・三流からのインスピレーションです。

『インスピレーション』と言ってもフワッとしているかもしれないので、もっと分かりやすく言い換えると『基準』と言って良いと思います。

普段から『良いものを見ている人達の基準は高い』ですし、普段から『そうでもない物を見ている人達の基準は低い』です。ここに反論は要りませんし、議論する気もゼロです。そして実際にそうです。グルメは日頃から良い物を食べているからグルメであるし、味音痴はあまり良いものを食べていないから味音痴なのです。

更に例えると、一般家庭の子どもの『車』の基準・クオリティはプリウスとかフィットとかノアとかヴォクシーでしょう。行ってメルセデスです。しかし一方で大金持ちの家庭の子どもの『車』の基準・クオリティはロールスロイスだったり、ベントレーだったりジャガーだったりします。

デザインもこれと同じで、普段から良い物に触れている人は良い基準を持っており、普段から良くないの物に触れている人は良くない基準を持っているのです。

普段から良い物に触れている人は良いアイデアの引き出しを持っており、普段から良くない物に触れている人は良くないアイデアの引き出しを持っています。

ですから、私はXDESIGNメンバーには『良い物を見て良い物を聴いて、良いところに行きなさい。』『趣味も選びなさい。』と教えています。これを読んでくださっている貴方にも、この事を勧めます。

一流の思考を手に入れる

一流の作品を見る事と同時に重要なことは、一流の思考を学ぶことです。彼らはどのような思考によって、一流の作品を作り出しているのか?幸い今の時代、ネットでインタビュー動画も見れるし、SNSで情報発信をしている人もいるし、本を出している人もいます。徹底的に一流の情報を押さえておき、彼らの思考を学びましょう。それを知ることで一流の作品を作るヒントを得られる事もあります。

もし貴方が『一流になりたい』とか『何かを成し遂げたい』とか思っているのであれば、今すぐにYouTubeやSNSなどのネットサーフィンに時間を捧げるのはやめるべきです。その時間を情報収集に使いましょう。

一流は並ではない思考を持っている事が多いです。自分では思いつかない思考・哲学・アイデアを持っていることが多いです。今の時代、彼らは何かしらの形でその思考・哲学・アイデアの情報を発信しています。触れない理由はありません。

一流の作品をコピーしてスキルを手に入れる

最後は一流の作品を実際に作ってみることです。見て知るだけでは物にすることはできません。実際に作ることによって、初めて知ることが出来ることが多いのです。見て知るだけだと1、2、3、4、5・・・・・10の整数部分は理解できます。

しかし最も大切なのは1→2の間にある小数の部分です。1.1、1.2、1.3〜〜〜1.8、1.9となりようやく2となります。ここを理解するためには実際に手を動かして作ってみなければなりません。

この小数点の部分を知って、初めて血や神経が通った知識となります

実際に作ることによって、『どの様な工夫があるのか?』『どの様な問題があるのか?』『なの様な苦労があるのか?』『どの様なコストがあるのか?』など・・・・具体的に、非常に多くの気付きがあります。見ているだけで、ここは理解出来ません。

この整数の部分だけを知っているクリエイターと、小数まで知っているクリエイターとでは話・知識の深さが全く違います。話を少し聞いただけで、格の差がわかってしまいます。

実際に練習としてコピーしてみてそのスキルをモノに出来たら、次はそれを元にアレンジしてみてオリジナルの作品を作れば良いのです。

細部までこだわりつくせ

『神は細部に宿る』。本当に良いデザインは、細かなところまで隙なく作り込まれています。

細部にまでこだわり尽くすその精神が、ハイクオリティな物を作ります。

一般的なデザイナーは、ここが非常に甘い。『これで良いか』『業界的にもだいたいこんなもん』と。

一方で一流のデザイナーはクリエイティブに対して非常に神経質で、ちょっとしたバランスの乱れなどにもすかさず反応します。そして良い物を作るための手間を惜しみません。そして妥協もしない。

『真面目』と『不真面目』。『誠実』と『不誠実』と言っても過言ではないのです。

基礎を徹底する

正直当たり前のことだと思いますが、基礎は徹底してください。しない理由がわかりません。何故か優秀でないクリエイターほどこの基礎を軽んじて徹底しません。一流に成りたければ基礎を徹底しましょう。

私は元々美術出身の人間なのですが、美術の世界でも同じ様な現象が見られます。自惚れなのか、勘違いなのかはわかりませんが、『基礎なんてつまらない』『とにかく目立つものを』『これが俺だ』と言う考えなのでしょうか?そう信じているならそれでも良いですが・・・・。

私の考えはこうです。

人間にはメソポタミア文明からの3000年以上の歴史があり、アートやデザインも人間の歴史の中で非常に古くから深く関わってきています。壁画や土偶、ジュエリーなどが分かり易い例です。

そしてその歴史の中で、優秀な一流のクリエイター達が研究によって、『黄金比』『フィボナッチ数列』・・・・配置や配色の基盤(基礎)を発見し、スキーム化し、作り上げてくれているのです。

現代ではこのような基礎がいきなり手に入るので、
これにあやかれる私達はかなりコスパ良く素晴らしい制作が出来るのです。

『これを無視して作ろうとする貴方は一体何者なのか?』と私は疑問に思ってしまいます。もしかしたら貴方は歴代の巨匠・一流クリエイター達よりも優秀なのでしょう。しかしそうでないのなら基礎に従うべきです。


例えば格闘技の試合があります。『はじめ!』と試合スタートが切られた瞬間にドラゴンボールの孫悟空の構えをする人がいるでしょうか?恐らく一撃で急所にクリーンヒットを入れられます。

格闘技においても基礎である構えがあります。それはどんな攻撃が来ても瞬時に対応したり、効率的に攻撃を繰り出せる様にするための黄金比の様な物です。デザインにおける基礎もこれと同じです。アニメと現実を混同して良いのは幼少期迄です。


更にこんな意見もあります。『奇抜なデザインを作るために、わざと基礎を無視しているのだ』と。良いでしょう。その様な手法もあります。しかし、それをしても通用するのは『基礎が成っているクリエイター』『超天才』です。

一流のデザイナー達は『基礎が出来ているクリエイターの基礎無視なのか?』『基礎が出来ていないクリエイターの基礎無視なのか?』一撃で見抜いて来ます。アマチュアは騙せても。プロフェッショナルは誤魔化せません。

もう一度言いますが、基礎は徹底してください。

ユーザーファーストを徹底する

ユーザーファーストを徹底するとは、要するに『誰から見ても分かり易いもの』『使用しやすいもの』を作ることです。デザインに並ならぬ拘りを持っていたスティーブ・ジョブズが『見て一瞬で何をするものか分かる様にしろ』と言っていたのは有名な話です。

これはデザインの4原則である『近接』『整列』『反復』『対比』などの基礎を徹底することで担保出来ます。またカラーもトーンマナーを良く理解し、出来る限り必要最低限の要素で構築して出来る限りシンプルにしてください

またその時々にあったトレンド、ユーザー層の思考を熟知してデザインしてください。ただ何となくレイアウトやカラー、フォントを決定するのではなく、すべての決定に理論・理由を持ってください。

誰かに『それって貴方の感想ですよね?』と突っ込まれないようにしてください。因みに私、桂木はそのタイプです。

一つ一つの要素にツッコミが入っても『こう言う理由だからこのデザインにしました。』と根拠を持って返せる様になってください。しっかりユーザーを調査して、データをとって、そこからレイアウト、カラー、フォント、使う素材を選定して行ってください。貴方の感想だけでデザインしないようにしましょう。

超神経質になる

一流のクリエイター達は嫌になる程神経質です。私が世話になったクリエイターがあるデザインを一瞬見て『うん。0.2mmずれてるね。』と言い当てていたのを、今でもトラウマレベルで思い出します。

このクリエイターがいつも言っていた事が『使用する一つ一つの線に拘りを持つことによって、良いデザインが出来上がると信じている』でした。因みにそのクリエイター、今は小さな美術工房を運営しています。

一流のクリエイター達は神経質な人が非常に多い。ちょっとのズレ、歪みにも瞬時に反応します。その性質から寸法を測るときに『ちょっとこれ見て』とか、ケーキを当分する際に『あいつ呼べよ』と言われるようになります。

このように『あいつは正確だ』『あいつの目は誤魔化せない』と周りに思わせれば成功です。

最後にこの項目では『神経質』と言う言葉を使っていますが、これは言い換えると『仕事に誠実』と言う事だと思います。読者の貴方もぜひ、そのポジションを取れるようになってください。

真似出来ないものを作る

いくら素晴らしいデザインを作り上げたところで、それが簡単に真似出来てしまうのなら、そのデザインは何も特別ではありません。誰でも作れてしまうものということだからです。

本当に素晴らしいデザインとは、そのデザインを見た人たちが『これってどうやって作ってるの?』『良くここまで手間かけたよな・・・。』と言わしめるものです。

この記事を読んでいるあなたも是非ここを目指してください。XDESIGN内部の人は徹底してください。

以下で最低押さえておかなければならないポイントを紹介します。

知識を増やす

真似できない物を作るのは知識が必要です。知らなければ始めることはできません。貴方は貴方の分野での博学者となる必要があります。いや、これは必須です。誰よりもその分野の物知りになってください。

幸い今の時代はSNSで情報収集できます。特にリアルタイムで情報が流れるTwitterは効果的です。Twitterでその分野のトップランナーをフォローして、彼らの情報を逃さない様にしてください。これは最低限誰でも出来ることです。

最新情報をキャッチすることで最新の技術やトレンド、既存の技術の見直しも出来ます。また貴方の分野以外にも視野を広げることも有益です。別の分野からのアイデアを自身の分野に取り入れて新しい発想が出来ます。特にビジネスの知識を取り入れることによって、マーケティング思考が手に入るのでおすすめです。

あとはシンプルに一流のクリエイターが出している本を読むことも有益です。私はXDESIGNメンバー達に『本を読め』と叫び続けています。私は自身の子供達に意味のない多くの義務教育の時間を放棄させ、大きな図書館へ毎週連れて行き読書させています。

YouTubeやインスタで暇つぶししている時間を、知識収集の時間に変更しましょう。知識は裏切りません。知識は財産になります。知識は最強の武器となります。また言語化能力・語彙力もつきます。

スキルを上げる

当たり前ですがスキルは必要です。一流の作品を作るならば、『その辺のクリエイター+a』程度では話になりません。いくら素晴らしい発想があったとしても、それを具現化する事が出来なければ無い物同然です。それはあまりに勿体無い。

あるアスリートの名言で、『皆が寝ている時、私は練習している。皆が休んでいる時、私は練習している。皆が練習している時、当然私も練習している。』と言うものがあるそうだ。

やはり一流のクリエイター達の量・時間の掛け方は非常のストイックで『そりゃ上手くなるわ。』と納得させられます。

一方で中々成長しないクリエイターほど、初めからコスパのことばかり気にして、中々練習に手を付けずに時間が過ぎてしまうのです。そして今日もインスタのリールを見て過ごしてしまう・・・・。

成長する人は兎に角練習をして、成長しない人は殆ど練習せずに『出来ない』と言います。一流と差がつくのも当然でしょう。

時間がある時は一流の制作物を再現して練習したり、移動中は本を読んだりSNSなどで情報収集したり、自身の分野に集中し続ける事がスキルUPにつながります。

手間をかける

追撃に差を付けるのに最も効果的なのが手間をかけることです。手間とは時間だったり工数だったり、アサインする人数だったり色々です。手間をかければかけるほど、真似出来なくなっていきます。一方でコストもかかってきますから、そこは考えなければなりませんが、でもその分その作品の価値は上がるでしょう。

勿論納期がない仕事なんて無いですし、時間を掛ければかけるほどコストもかかるから作業は最短でこなす事は必須です。しかし、しっかり手間はかけてください

手間をかけていない制作物なんて、お金を出す身からすると価値なんてありません。お金を出す人が可哀想です。お金を受けてやる限り、誠実にシッカリ手間をかけて制作してください。その気がないのなら無料で受けてください。

一流ほど金額以上に誠実に手間をかけて、クライアントを喜ばせる事を考えて仕事をします。しかし、二流三流以下の人達ほど『こんな金額で』とか『コスパコスパ』と言って手間を惜しんで、やっつけ仕事みたいにサクッと終わらせようとします。なぜ出来ない人ほど文句を言うのか・・・・。謎である。

読者様、XDESIGNメンバーは後者にならぬようにしましょう。
シッカリ手間と時間をかけた制作物は必ず洗練されたものとなり、追撃を許さない本当に価値ある物となります。

あいさつ

最後迄私の記事にお時間を割いてくださり心から感謝します。気分は害されませんでしたか?

冒頭でもお話ししましたように、『読者様には必ず何かを持って帰ってもらいたい』と心から思っています。

また『出来る限り読者様の心の中に入り込みたい』と考えているので、この様な言葉をチョイスしております。

さて、本記事ではデザイン力をUPさせる施行法について説明しました。ここでご紹介しましたのは本の一部であり、先ずは徹底しなければいけない事です。

読者の皆様、是非今日から実行して行ってください。

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