【映像制作基礎】動画撮影の基本構図とその効果を徹底解説!!

この記事を読むと以下の知識がつきます。

  • プロレベルの作品を作る基本構図
  • プロが撮影で意識しているポイント
  • 撮影現場で必ず役立つ座学的知識

動画撮影はいつまでも感覚に頼った撮影をしていてはいけません。それではいつ迄経ってもアルバイトのような案件しか回って来ません。

しっかりと中堅以上の企業からの案件をこなすには、構図の知識などの理論に沿ったカメラワークが必須です。

誰かに『それってあなたの感想ですよね?』と言われないよう、XDESIGNで理論を身につけ、根拠を持った撮影を行いましょう。

目次

基本構図の種類と効果

この章を読むと以下の知識がつきます。

・プロが使用している構図集
・それぞれの構図がもたらす効果
・構図を成り立たせる撮影の方法

撮影時、闇雲に感覚頼りの思いつきのカメラワークをしていてはいけません。それではいつまで経ってもカメラ小僧と言われてしまいます。

必ず目安となる基準を持って、カメラを向けるのです。

その基準が基本構図です。この基本構図を理解することで、映像作品のクオリティが飛躍的にUPするだけでなく、現場でも撮影仕事の効率が別次元でUPします。

日の丸構図

視聴者の視線を捉える事が出来る構図

日の丸構図は、映像制作において最もメジャーかつ自然な構図の一つです。被写体を画面中央に配置することで、視聴者の目を引きつけます。この構図は人物の感情を強調したり、視聴者の記憶に深く残る効果があります。

被写体を中央に置くことでバランスが取れるので、非常に汎用性がある構図です。撮影時には、背景や周囲の要素にも注意を払いつつ、被写体を中心に据えることで、視聴者の視線をしっかりと引き込む映像を制作できます。

・被写体を中央に設置して撮影する
・感情を表現したり視聴者の記憶に残す効果がある
・バランス性能にも優れている

三分割構図

1シーンで多くの情報を表現する事が出来る構図

画面を縦横に均等に三分割し、それぞれのエリアに異なる要素を配置することで、一つのシーンで多彩な情報を表現します。三分割を意識する事で映像にバランスを持たせる事も出来ます。

また、この構図は被写体や背景からストーリー性を表現する事が出来ます。主要な要素を適切な位置に配置することで、情報の階層を明確にし、視聴者に物語を分かりやすく伝える効果があります。

・縦横三分割で構成する
・一つのシーンで多くの情報を表現出来る
・ストーリー性を待たせることが出来る

二分割構図

バランス性能が高く対比表現も可能

映像を二分割することで、画面内の要素を対比させ、バランスの取れた視覚的な表現を実現します。この手法は対照や対比を強調し、視聴者の注意を引くのに役立ちます。

また、日の丸構図と組み合わせることで、独自のクリエイティブな表現も可能です。二分割の位置や比率、日の丸構図の配置などを工夫することで、映像の雰囲気やメッセージを効果的に伝えることができます。

・映像を二分割で構成する
・映像にバランスを持たせ対比表現も可能
・日の丸構図と組み合わせる事でクリエイティブな表現も

放射線構図

視聴者の視線を誘導する構図

放射線構図は放射状に配置された要素で視聴者の視線や意識を誘導します。立体感を強調し臨場感を生み出し、物語の要素を強調することができます。

被写体や背景の工夫でストーリーも表現可能。要素配置やライン計画、バランスの考慮が重要で慣れが必要ですが、アクセントのある表現が出来ます。

・放射線状に要素を配置する
・立体感や奥行きを強調する効果
・映像作品のアクセントに

対角線構図

被写体の関係性の表現や配置の整理に便利な構図

対角線上に被写体を配置する構図。被写体同士の関係性を効果的に表現する手法でもあり、物語やテーマの表現に役立ちます。また複数の被写体を整理しバランスを保つことが出来ます。

・被写体を斜め対角線上に配置する
・被写体同士の関係性の表現が可能
・複数の被写体をバランスよく整理出来る

アルファベット構図

壮大さや解放感を与える構図

アルファベット構図はS字やC字の形状をなぞり、被写体を配置して映像表現する手法です。S字は風景や広がりのある場面にダイナミックさや壮大なイメージを、C字は開放感や含みをを持たせた表現が可能です。完全にアルファベットの形に囚われる必要はありません。

・被写体をアルファベットのS字やC字になぞる
・S字は壮大さや伸びやかな表現をC字は開放感や含みを
・完全にアルファベットの形に囚われる必要はない

三角構図

映像に安定感を与える構図

三角形構図は、被写体配置を三角形の線で結ぶ手法です。モデルに三角形のポージングをして貰ったり、食器などのオブジェクトを三角形線で繋ぐことによって三角形構図を作ることが出来ます。

『三角形は映像に安定感を与える形』と言われており、バランスを保つのに有効です。モデルのポージングに迷ったり、複数のオブジェクトがあり配置に迷った時に取り入れましょう。

・被写体を三角形の線上に結ぶ
・三角形は安定感を与える形と言われている
・ポージングや配置に迷ったらこの構図がおすすめ

額縁構図

『雰囲気』の演出に適した構図

額縁構図は画面の縁をトンネルのように囲む構図です。縁を作ることによってロマンチックな雰囲気を演出出来ます。単調な映像にデザイン性と際立たせる効果を与え、映像にインパクトを与えられます。

・画面に縁を作って撮影する
・雰囲気を演出することが出来る
・作品のインパクトあるシーンに

画面サイズの種類と被写体の大きさ

この章を読むと以下の知識がつきます

・撮影するサイズの基準
・撮影するサイズの種類
・撮影するサイズがもたらす効果

撮影の際構図と共に大切なのが撮影のサイズです。撮影のサイズを変えることによって、映像作品にシーンのバリエーションが増え、観客を飽きさせません。

逆に同じサイズのシーンばかりだと映像作品が間伸びしてしまったり、観客の飽きにつながります。

また映像のサイズによって観客に与える印象が大きく変わります。ぜひこの章でサイズの種類を学び取り入れ、映像作品のクオリティUPに繋げてください。

ロングショット

広範囲を撮影する状況説明に効果的なショット

ロングショットは人物よりも背景を大きく捉える映像で、広範な空間を表現する手法です。状況説明に有用で、登場人物の位置や場所の雰囲気を即座に伝える特長があります。

しかし、情報が多いために過剰に使用すると、伝えたい内容がぼやけてしまう可能性がある点に留意が必要です。適切な状況で用い、映像のバランスと効果を検討することが大切です。

・人物などの被写体より背景が大きく映るショット
・登場人物の位置や場所の雰囲気を即座に伝えられる
・ロングショットは情報量が多いため多様は禁物

ミディアムショット

被写体を中心としたショット

ミディアムショットは頭から腰までの範囲を捉え、被写体の表情や身振りを鮮明に表現する特徴があります。特に被写体の表情に焦点を当てたい場合に効果的です。

ボディラインを隠すことで、視聴者の視線を被写体の表情に誘導させる事が出来ます。ミディアムショットは、被写体の個性や特性を表情を通じて強調する撮影方法として活用され、表情を優先するアプローチが重要です。

・被写体の頭から腰までを撮影する
・被写体に注目させる事が出来る
・被写体の表情を明確に出来る

アップショット

観客に感情を伝える事が出来るショット

クローズアップは顔全体がフレーム内に収め、被写体の目線の動きや息づかいを捉えるショットです。感情や心象を強調し、観客の共感を呼び起こす特性があります。

クローズアップは被写体の表情を細部まで見せることで、観客は登場人物の感情や心情に共感しやすくなり、ストーリーへの没入感を増すことが出来ます。

・顔全体をフレーム内に収める
・被写体の目線や息つかいを表現できる
・観客を登場人物の感情に共感させられる

被写体の位置とその効果

この章を読むと以下の知識がつきます

・動画撮影の基本ルール
・撮影の配置の基準
・撮影の配置の効果

ここで動画撮影の原則と基本ルールを抑えておきましょう。これらを無視するとチームプレイの際や、クライアントへの納品時にトラブルに繋がりかねません。

また撮影の配置によっても映像が持つ印象も変わってきます。原則やルールは無駄に存在するわけではなく、意味があります。矢張りこれらを抑えることで、映像作品のクオリティも上がりますので、是非取り入れてください。

被写体の配置

被写体の位置を変えるだけで雰囲気が変わる

被写体の進行方向に適切なスペースを設けることは基本中の基本です。進行方向にスペースを空けることによって視覚的に余裕が出来、観客により自然な印象を与えます。

一方、進行方向の逆にスペースがあると観客に違和感や圧迫感を与えます。『悩み』や『疲れ』の印象を与えたい場合、敢えてこの構図を採用するケースもあります。被写体の位置を変えるだけで印象や雰囲気を変える事が出来ます。

・被写体進行方向にスペースを空けるのが基本
・逆にすると『悩み』や『疲れ』の印象を

・スペースの位置を変える事により印象が変わる

イマジナリーライン

会話シーンにおける180°ルール

イマジナリーラインは被写体同士の立ち位置を結んだ想定線のことで、被写体の位置関係を保つための基準です。イマジナリーラインを意識することで、視聴者にシーン内の動きや関係性がわかりやすく伝わります。

このラインを無視して被写体を移動させると、視聴者が混乱する原因となります。しかしイマジナリーラインを超えることが絶対にダメだという事でもありません。あくまで視聴者に無駄な違和感を与えないようにする工夫の一つです。

・被写体同士の立ち位置を結んだ想定線
・被写体の位置関係は保つこと
・イマジナリーラインを超えると視聴者に混乱を招く原因に

まとめ

Yuto Katsuragi

・プロは基本構図に基づいて撮影している
・映像サイズによってメッセージが変わる
・撮影位置のルールが存在する

何事も根拠に基づいて行うことが重要。それは動画の撮影も同じです。

こう言うクリエイティブ系は『センス』や『才能』『思いつき』が重要なように思われがちですが、それは間違いです。

しっかり基本知識をつけ、日々良いものにふれ、実行することが大切です。

私達XDESIGNは、お時間を取ってくださった読者様を全力でサポートしたいと心から考えております。

XDESIGNのブログはハイクオリティ主義の技術者達が、現場の生きた情報を発信しております。ぜひまたお越しください。

XDESIGNは兵庫県・大阪など関西圏を拠点としてWEBデザイン、映像制作を行なっています。

XDESIGNはハイクオリティ主義の技術者が揃っており、大手企業様のプロモーション、求人。世界的に知名度あるイベントのお仕事など、実績豊富です。

お仕事のご依頼は是非、XDESIGNにお問い合わせください

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