【映像制作基礎】プロが教える動画編集の手順と意識するポイント

この記事を読むと以下の知識がつきます

・プロの動画編集の方法
・効率的な動画編集の方法
・動画編集の評価判断軸

この記事ではプロの動画編集者が実践する方法と、効率的な動画編集手順を解説します。また、動画の評価判断に重要なポイントをご紹介します。

プロの手法を学び効果的な編集プロセスを理解し、視聴者視点のより魅力的な動画コンテンツを制作できるようになります。

プロの視点でのアプローチを取り入れ、動画制作におけるスキルと洞察を高めましょう。

目次

フレームワークの種類

この章を読むと以下の知識がつきます

・プロが使用しているフレームワークの種類
・フレームワークのそれぞれの効果
・根拠に基づいた動画編集法

動画編集において成功するためには、適切なフレームワークを選択することが不可欠です。

この章では、プロが実際に使用している効果的なフレームワークの種類と、それらがどのように動画編集に対して効果を発揮するのかについて掘り下げていきます。

正しいフレームワークを理解し適切に適用することで、より魅力的で効果的な動画コンテンツを制作することができます。

起承転結

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要素概要
(起句)自己紹介や動画の内容/概要の説明をする
(承句)特徴など最も伝えたい内容の説明をする
(転句)詳細/具体内容を説明する
(結句)動画内容のまとめと挨拶

ストーリー性重視の動画に最適なフレームワーク

起承転結は動画編集において、ストーリー性を鮮明に表現するための優れたフレームワークです。これは、視聴者に情報や感情を効果的に伝える方法の一つであり、特にストーリー重視の動画制作に最適です。

しかし注意が必要なのは、起承転結が短い動画には向かない場合もあることです。短い動画では、伝えたい情報を端的に伝える必要があるため、起承転結の要素をすべて盛り込むことが難しい場合があります。

・視聴者の感情を伝えられる
・ストーリー重視の動画に最適
・短い尺の動画には向かない場合もある

PREP(プレップ)

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要素概要
Point(結論)動画で最も伝えたいこと/結論を伝える
Reason(理由)理由を伝える
Example(具体例)具体例を伝える
Point(結論)最後にもう一ど伝えたいこと/結論を伝える

最も重要な結論から伝えるフレームワーク

PREPは結論を最初に伝えることで、視聴者は動画の目的をすぐに把握できます。その後結論に至る理由を述べ、数値などの具体的な例を挙げて説明します。この段階で動画の内容がより深く理解され興味を引きます。

そして最後に再び結論を繰り返し印象付けし、動画をまとめます。この手法はビジネスで広く使用され、プレゼンテーションやマーケティング動画に適しています。

・結論から伝えるので視聴者が理解しやすい
・数値などの具体的な根拠をあげる
・ビジネスで多く使われている

CAMS(キャムズ)

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要素概要
Catch(つかみ)視聴者に共感/寄り添い悩みを伝える
Appeal(アピール)視聴者の問題/悩み/課題を解決する方法を提案する
Motivate(動機付け)さらに深堀り説明をして訴求する
Suggest(行動提案)視聴者に行動を提案する

行動を促す事に特化したフレームワーク

CAMSは、Catch(つかみ)→Appeal(ベネフィットアピール)→Motivate(動機付け)→Suggest(行動提案)の頭文字順に構成されたフレームワークです。最初のシーンで視聴者の心を掴み、期待を高めるための要素を盛り込みます。

そして動画の最後には具体的な行動を提示しましょう。これによりサービス申し込みや来店訴求など、幅広い目的に適した動画編集が可能となります。

・視聴者の心を掴み期待を高める効果
・最後に具体的な行動方法を提示する
・サービスの申し込みなどのコンバージョンに適している

ABCD

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要素概要
Attract(引き込む)視聴者の関心を引き込む
Brand(ブランド認知)視聴者にブランドの認知をしてもらう
Connect(関連付け)ストーリーと視聴者の感情を結びつける
Direct(促す)してもらいたいアクションを視聴者に提示する

スピーディーに視聴者を引き込むGoogle推奨のフレームワーク

ABCDはGoogleが推奨する動画広告フレームワークです。このフレームワークは、Attract(引き込み)→Brand(ブランド認知)→Connect(関連付け)→Direct(行動促し)の頭文字の順に構成されています。

最初に視聴者を引き込む魅力的な要素を提供し、次にブランド認知を高め視聴者とのつながりを強化します。最後に視聴者に具体的な行動を促すことができます。このフレームワークを活用することで早い段階で視聴者を引き込み、コンバージョンに向けた効果的な動画を作る事が出来ます。

・Google推奨の広告用フレームワーク
・早い段階で視聴者を引き込む構成
・コンバージョンにフォーカスした構成

AIBAC(アイバック)

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要素概要
Attention(注意喚起)開始2秒で視聴者に注意喚起する
Interest(興味関心)商品/サービスの特徴を端的に伝える
Benefit(利益)商品/サービスのメリットを訴求する
ACtion(行動喚起)具体的な行動に誘導する

通販番組御用達コンバージョンへ自然と導くフレームワーク

AIBACは動画広告自動生成ツールを展開するリチカが提唱するフレームワークです。このフレームワークは、Attention(注意喚起)→Interest(興味関心)→Benefit(利益)→Action(行動喚起)の頭文字の順に動画を構成します。

最初に注意を引き次に視聴者の興味を引く要素を提供し、その後製品やサービスの利益を強調します。そして最後に視聴者に具体的な行動を促します。このフレームワークは通販番組でも広く使用され、初心者でも効果的な動画編集が可能です。

・動画広告自動生成ツールを展開するリチカ提唱のフレームワーク
・最初に視聴者の注意を惹きつけ具体的な行動に誘導する
・通販番組でも広く使用されている

動画編集の基本的な手順と流れ

この章を読むと以下の知識がつきます

・効率的な動画編集の手順
・編集工程それぞれのチェックポイント
・編集工程それぞれの作業時間目安

この章を読むことで効率的な動画編集の手順を理解し、各編集工程のチェックポイントを把握できるようになります。

さらに編集工程ごとの作業時間の目安も把握しプロのアプローチに学ぶことで、高品質な動画制作が可能になります。

時間を意識し、効率的な動画編集方法を理解しましょう。

素材を取り込む

予め使用する素材を全て取り込んで時短しよう!

動画編集の最初のステップは必要な素材を取り込むことです。これには動画素材だけでなく使用する画像や音源など、プロジェクトに必要なすべてのを取り込みます。

カメラやスマートフォンから素材を取り込む際には、PCとの接続が必要です。

取り込みにかかる時間はプロジェクトの規模によって異なりますが、所要時間の目安は1時間から2時間です。素材をしっかりと取り込んで準備を整えれば、編集作業がスムーズに進行します。

・動画素材だけでなく使用する画像や音源など全て取り込む
・Pcとカメラ/Pcとスマホを繋いで取り込む
・所要時間目安は1時間〜2時間

カット編集

不要な部分をカットして簡潔に!

動画編集においてカット編集は最も重要なステップです。動画の不要な箇所は積極的にカットし、簡潔にメッセージを伝えられるようにしましょう。1シーンは3秒が理想的な目安で、長くても7秒までに抑えることが大切です。

カット編集にかかる所要時間は、1時間から2時間程度が一般的です。これにより動画の流れやストーリー性を向上させ、魅力的なコンテンツを制作することができます。

・不要な箇所は積極的にカットし出来る限り簡潔に
・1シーン3秒を目安に長くても7秒までに抑える
・作業時間目安は1時間〜2時間

テロップ挿入

テロップで映像をわかりやすく!

テロップ挿入は映像だけでは表現しきれない情報やメッセージを文字で捉え、視聴者に伝える役割を果たします。ただしできる限りテロップに頼らず、映像自体で情報を魅力的に表現することが理想です。

テロップのカラー選定も重要です。もしカラー選定に悩んだら、グランドデザインがおすすめです。グランドデザインとはブランドのイメージカラーを使用することで、視覚的な一貫性を維持します。作業時間の目安は1時間〜2時間を目標に。

・映像で表現しきれない情報を文字で捕捉する
・テロップに頼らず映像で表現し切るのが最も理想
・テロップカラーはブランドカラーがおすすめ

画像/アニメーション挿入

画像やアニメーションを入れ動画の魅力UP!

動画編集において画像やアニメーションの挿入はクオリティ向上の鍵です。シーンの繋ぎ目にロゴやアニメーションを入れることで、視聴者にインパクトを与えます。さらにトランジション(シーン間の切り替え効果)を積極的に活用しましょう。

トランジションは動画の流れを滑らかにし、プロフェッショナルな仕上がりに貢献します。作業時間については、1時間〜2時間を目標に設定しましょう。

・シーンの繋ぎ目にロゴやアニメーションを入れる
・トランジションを積極的に入れる事でクオリティUP
・作業時間目安は1時間〜2時間

BGM/効果音挿入

適切なBGMと効果音を使って飽きさせない映像を!

動画編集においてBGMと効果音の選定は、映像の印象を左右するのでしっかり拘りましょう。BGMは映像に感情や雰囲気を与え、効果音はシーンのリアリティを高めます。

初めはフリー素材を使用して練習し、スキルを磨きましょう。その後、クオリティを向上させるために有料素材を検討することも重要です。Artlistなどの有料音楽素材サービスは高品質な音楽と効果音を提供しており、プロの仕上がりを目指す際におすすめです。作業時間については、1時間から2時間を目安に設定しましょう。

・BGMと効果音で映像の印象が変わるのでしっかり拘る
・初めはフリー素材で練習して後には有料素材を
・作業時間目安は1時間〜2時間

書き出し

書き出しとはバラバラの素材をひとまとめにする事!

動画編集の書き出しは映像やBGMやテロップなど、バラバラだった素材を一つのパッケージにまとめるプロセスです。主にMP4やDVDへの書き出し形式が利用されます。現代ではYouTubeなどのストリーミングが動画の視聴手段なで、MP4での書き出しがほとんどです。

書き出し作業はPCへの負担が大きいため、Pcへの配慮が必要です。例えば使用していないタブやアプリケーションを消しておくと良いでしょう。データによっては書き出しに30分以上かかる事もあります。またPcへの負担が大きい証拠に、Pcは発熱する事もあります。

・書き出しはバラバラの素材を一つのパッケージにすること
・書き出しの種類は主にMP4かDVDへの書き出し
・書き出し作業はPCへの負担が大きい

プロが意識しているポイント

この章を読むと以下の知識がつきます

・プロが編集の際に意識しているポイント
・ビジネス視点の動画編集法
・効率とクオリティの追求法

この章では、プロが動画編集の際に徹底的に意識しているポイントをご紹介。

さらにビジネス視点からのアプローチや、効率とクオリティの両立法についても紹介しています。

動画制作における成功の鍵を握る情報を手に入れ、プロの手法を取り入れて効果的な動画編集を実現しましょう。

目的を明確にする事

映像制作が最終目標ではないことを忘れずに!

『ホームセンターにドリルを買いに来る大工は、ドリルが欲しいのではなく穴が欲しいのである。』
動画編集において重要なポイントは目的を明確にすることです。映像制作はただ美しい映像を作るだけではなく、コンバージョンを達成する手段であることを忘れないようにしましょう。

また誰かに『それってあなたの感想ですよね?』と言われない様にフレームワークを使うなど、根拠に基づいた映像制作が必要です。クリエイティブは自分よがりな仕事になってしまいがちです。また下手に抽象表現ばかりを用いず、視聴者に明確にメッセージを伝えることも意識しましょう。

・映像制作はあくまでコンバージョン達成の手段
・根拠に基づいた動画編集をする事
・視聴者に明確にメッセージを伝える事

最後まで観られる様にする

とにかく完結な映像を作ること!

不要なシーンは徹底的にカットしましょう。冗長な部分や情報量が多すぎる場面は視聴者の飽きを引き起こします。視覚的な飽きを防ぐために変化を取り入れましょう。トランジションなどのアニメーションを積極的に活用しましょう。

また『寄り』『引き』のシーンを交互に配置することで、映像に変化を持たせられます。これにより視聴者は興味を持ち続けやすくなり、最後まで見てもらえるでしょう。

・不要なシーンは徹底的にカットする
・変化をつけて飽きさせない様にする
・『寄り』『引き』のシーンを交互にする

時間意識を持つ事

プロはスピード勝負!時間意識は徹底すること!

動画編集において、時間意識を持つ事が最も重要です。クオリティを追求することは大切ですが、優先順位を誤り時間をかけてしまうとプロジェクト遅れが生じます。まずは時間制限を設け、要点を押さえたクオリティを目指すことが非常に重要です。

プロの編集者はスピードも兼ね備えており、計画的に高品質な動画を制作します。競争が激化する現代では、スピードのないクリエイターは淘汰されてしまうため、時間意識を持ちながら動画編集に挑みましょう。

・クオリティ優先だといつまで経っても完成しない
・時間制限を設け要点を押さえたクオリティに
・スピードがないクリエイターは淘汰される

まとめ

Yuto Katsuragi

・フレームワークを活用して動画編集する
・編集工程ごとに時間意識を持つ
・下手なこだわりは捨て効率を追求する

動画編集の目安についてご紹介しました。

フレームワークを使ってプロジェクトを整理し、編集工程ごとに時間を計画し、無駄なこだわりは捨てて効率的な作業を心がけましょう。

プロの動画編集を目指すなら、この基本的なポイントを意識して取り組むことが大切です。

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