- 企画なんかやったことないけど大丈夫?
- 難しいんでしょ?できる気がしない・・・
- そもそも企画なんか必要ある?
誰でも最初からサクッと良い企画を作れるわけではありません。良い企画を作るには、知識が必要です。
この記事では百戦錬磨の映像クリエイターが、企画の基礎について網羅的にご紹介しています。
この記事を順を追ってやっていけば、一つの企画が完成します。ぜひ何度も見返し役立ててください。
映像のテーマを決める
- どこから手をつけたら良いのかわからない
- 映像企画のやりやすい方法は?
- コツを教えて!!
さぁ映像制作スタート!『しかし一体何から始めれば良いのだろう』果てしない道に感じてしまうでしょう。
大丈夫です。私達と一緒にやっていきましょう。丁寧に一つ一つ紐解いて行ってあげると、一歩ずつ明確になっていきます。
映像の目的を決める
目的を明確にすることによって作品の精度UP!!
『ホームセンターにドリルを買いに行く大工は、ドリルが欲しいのではなく穴が欲しいのだ』。映像制作もこれと同じで映像を作る理由は、素晴らしい、格好良い映像が欲しいのではなく、その先の成果物が欲しいと言うことを見失ってはいけません。
例えば美容サロンを例に考えてみましょう。『美容サロンの映像を作る』と言うその先にある成果は、お客様の来店とそれによる利益のはずです。この成果をコンバージョンと呼びます。映像制作をする際、先ず支点となるのはコンバージョンです。映像制作に当たり、その映像によってどのような成果を得たいのか必ず明確にしましょう。
・映像制作をゴールとしてはならない
・必ずコンバージョンを決める
・作った映像によって何を得たいのかを明確に
どんな人が見るのかを考える
見る人を明確化して刺さる作品に!!
貴方がこれから作る映像はどんな人が見るのでしょうか?これを明確にするのは非常に重要です。それも緻密に明確化することです。『男性なのか?女性なのか?』『年齢は?』『趣味は?』『仕事は?』『収入は?』〜〜〜・・・。これをペルソナ設定と言います。
ペルソナ設定はより具体的の方が良いです。あるやり方としては実際にペルソナとなる人を連れてきて、その人に感想を聞きながら具体的にフィードバックを取るのが理想的です。
・必ずペルソナを決める
・ペルソナによっては作るべき映像のテイストが変わってくる
・実際にペルソナからフィードバックをもらう
何を伝えたいのかを考える
伝えたいことを明確にしてメッセージ性を強めよう
ペルソナ設定ができたら、その人達にどのようなメッセージを届けたいのかを明確にしましょう。ここの設定が甘いと、映像作品のメッセージ性が薄れ、威力が出ません。
例えば美容サロンの店舗の美しさによって『憧れ』を与えたいのか?それともサロンの技術力によって『驚き』を与えたいのか?によっては作る映像が違ってくるはずです。
・必ずペルソナを決める
・ペルソナによっては作るべき映像のテイストが変わってくる
・ペルソナは身の回りの人がベスト
どんな映像にするか具体的にする
- どんな映像を作れば良いのか見当もつかない
- 才能がなくても大丈夫?
- コツを教えて!!
ここからは具体的にどんな映像にするかを決めていきます。自信がなくても大丈夫。
一つ一つ丁寧に紐解いていくと、自ずと見えてくるものです。さぁ、一緒に始めましょう。
参考になる映像を探す
SNSからイメージにあった映像を探そう
これまでに設定してきた情報からどんな映像を作るのか?具体的にしていきましょう。初めのうちのおすすめの方法は、SNSなどからイメージに合った映像を見つけてきて、それを真似して作るというやり方です。言うまでもありませんが、著作権・意匠権などは配慮してください。
参考にする動画は一流のもの・・・Pv数など何かしらの成果を残しているものを参考にしてください。成果を出している一流の映像は、企画、構図、ロケーションや編集などなど、全てが上手く考え抜かれているからです。そこに答えがあるのですから、それを参考にしない手はありません。
・成果を残している映像を参考にする
・良い映像は考える抜かれて作られている
モデルを決める
モデルは映像の顔となる!
モデルの選定は映像のテーマやクオリティに大きく関わります。絶対に妥協しないようにしましょう。『採用しているモデルによって、映像制作チームの能力が測られる』と言っても過言ではありません。良い制作チームは良いモデルをアサインします。
もし自身にモデルの人脈がない場合は、InstagramなどのSNSからアサインする事が最近では一般的です。Instagramからモデルを選定する場合、『フォロワー数』も一つの指標になるのはなるのですが、それよりも、その人の投稿内容に注目しましょう。『いいね回り』などでフォロワーを獲得しているモデルも少なく注意が必要です。その人の投稿などからその人の実績をしっかり把握しましょう。
・演技力も考慮する
・SNSからモデルを探すことを検討する
・投稿内容で実績を把握する
ロケーションを決める
参考映像をもとにロケーションを決めよう
参考映像を元にロケーションを選定します。ロケーションは映像のクオリティーにかなり影響してくるので、しっかりと拘って決定しましょう。ロケーションによっては事前に申請が必要な場合が少なくありません。商用利用不可とかドローン不可など、制約が多いロケーションもあります。
決行直前に『このロケーション無理でした〜〜』なんて笑えません。出来る限り早い段階でチェックしておきましょう。またちょうど良いロケーションがあったとしても、人通りが多かったり現地までの足が不便だったり、『意外としょぼい』なんて事もざらにあります。
1番良いのは実際に行って下見することですが、スケジュールやコスト面で不可能な場合は、Googleの画像検索やGoogle Earth。YouTubeやInstagramなどでリサーチすると大体の全容が分かって来ます。せっかくテクノロジーの時代に生きているのですから徹底的に駆使しましょう。
・ロケーションの許可や規則を把握する
・ロケーションの下見・把握は必ず行う
スケジュールを立てる
- 作る映像は決めたけど実際に作れるのか不安
- どんな段取りをしたらいい?
- 注意事項は?
最後の難関スケジュールの決定です。どんなに良いコンセプトやキャスティング設定をしても、スケジューリングが甘いといつまで経っても完成しません。
メンバーとのスケジュールが合わない、予定していたロケーションの制限が多い、イメージと天気が合わないなどなど・・・。
企画を実行するには多くの『予想外』が立ちはだかります。出来る限り早い段階でスケジューリングして行きましょう。
アサインメンバーを決める
どんなメンバーで作品作りをするのかを明確に
作る映像が決まったら制作に関わるメンバーを決定していきましょう。アサインするメンバーが多くなれば、役割分担できていいですがコストも無視出来ません。適正人数に抑える事も重要です。
能力も重要ですが、何より『誠実な人』『一緒に仕事をしたい人』をアサインする事が非常に重要です。クリエイティブにはトラブルや困難がつきものです。成し遂げる為には信頼出来る仲間が不可欠です。妥協する事なく、拘ってアサインメンバーを決定しましょう。
- ディレクター
- カメラマン
- エディター
- ライター(照明)
ディレクター
ディレクターはプロジェクトにおける指揮を担当します。リーダー的な存在と言えます。クライアントからヒアリングを行ったり、ヒアリング内容を元にどのような企画を実行するか?どのようなメンバーをアサインするか?スケジュールは?・・・・などなどが主な業務となります。コミュニケーションスキルや客観的に状況判断出来る人が適切なポジションとなります。また現場の意思決定もディレクターの仕事となります。
カメラマン
カメラマンは映像制作においてメインとなる技術者です。カメラの知識は勿論、映像構図の知識が最低限必要となってきます。見逃されやすいのは体力や運動能力、忍耐力も大切だと言う事です。欲しい映像によっては無理な体勢を取ることが必要だったり、場合によっては中腰で走ったり、中腰で後ろ向き走行する必要があります。また欲しい映像素材によって、長時間重量あるカメラを構え続けなければならないこともざらにあります。カメラマンにマッチョが多いのもその為です。
エディター
エディター(映像編集者)はカメラマンが撮影して来た映像素材を元に、作品の編集・仕上げを行います。コンセプトで決定した映像制作を達成するために、ディレクターとの連携が重要になってきます。エディターの仕事にはカット、テロップ、カラーコレクション、カラーグレーディング、アニメーションなど多岐に渡ります。求められる映像によってはエディター内でも分業されることも珍しくありません。
ライター
ライターはカメラマンの補助的な技術者と言えます。ライト機材の知識はもちろん、映像構図の知識や、編集時にどの様な変化が起こるかを予想する必要があります。またライターはモデル・被写体の安全性を考慮する必要があります。撮影に使用されるライトの光量は強く、高温を発するからです。熱中症などの体調不良を起こしたり、モデルが発汗したりスタイリングが崩れてしまう事にも注意を払う必要があります。また、その現場において臨機応変なライティングが要求されるため、即座に対応出来るよう経験と知識が必要となります。
・小規模な撮影はワンオペがほとんど
・コストも考慮してアサインする
・能力も大事だが何より誠実な人が良い
コンテを作る
『どんなシーンを撮るのか』第三者にもわかるように
コンテで必要なシーンを明確にしておけば、現場で『今日はこれとこれとこれを撮ります。はいスタート。』と言って決められたシーンを撮るだけなので、最小限の時間で仕事を終える事ができます。またコンテをしっかり作ることによって、クライアントや決裁権を持つ人に対してプレゼンもしやすくなります。
絵コンテが描ける場合はそれで良いですが、もし描けない場合はSNSなどから既存の映像をスクショしたり、URLで共有しそれをコンテとしましょう。
・コンテを作ることで撮影現場がスムーズに
・コンテがあるとクライアントや決済者が安心する
・絵が描けなければスクショや参考URLもOK
バックアッププランを用意しておく
臨機応変な対応が出来てこそのプロ!
映像制作にとって逆らえない最大の宿敵は『天候の変化』です。これには逆らえません。特に山を使った撮影は天気が非常に変わり安く、急に濃い霧に包まれたりします。やっとの思いで決定した日に天候が変わるなんてザラです。
しかし理想の天気を追求しすぎてはいつまで経っても作品ができません。期限に余裕があるのなら理想を追求出来ますが、そうでない場合は『屋外→屋外』などバックアッププランを考えておきましょう。人が多すぎるなど、その他のトラブルもつきものです。
・バックアッププランは必須
良い企画を作るためのポイント
- スムーズに良い企画作る方法は?
- 良い企画を作るには?
- 早く成長したい!!
素晴らしい企画は日々のセンス磨きから生まれます。ここからは素晴らしい映像を作るためのヒントをご紹介します。
普段からアンテナをはっておく
新たなテクノロジーやトレンドをいち早くキャッチしよう
映像の業界では頻繁に新しいテクノロジーが生まれます。それと同時に新たなトレンドが生まれます。そのトレンドに乗ることが成功の近道であり、非常に重要です。
それには日々映像クリエイター達の動向をチェックしたり、ニュースにも気を使い、常に新しい情報が入ってくる環境作りをしなければいけません。また、その新しいテクノロジーやトレンドに自ら触れ、参加することも極めて重要です。
・映像の業界はトレンドの移り変わりが激しい
・常に新たな情報が入ってくる環境を作る
・実際に自ら当事者となる
一流の作品に触れる
日々一流の作品に触れることでセンスUP!
普段見る物、触れるものは自身の潜在意識に影響を与えます。普段から二流、三流のものを見ている人たちのアイデアは矢張り二流、三流です。普段から良いものに触れていないので、基準が定義が低いのです。
日々一流の映像クリエイターの作品を見るようにしましょう。良い美術館なんかは様々なアイデアを見ることが出来て、非常に有益です。
・普段見て触れているものから影響を受ける
・日々一流の作品に触れるようにする
・美術館に行こう
積極的に人脈を作る
映像クリエイターのコミュニティに参加しよう
映像クリエイター達には『撮影会』と言う文化があります。良質なクリエイター達が集まる撮影会を見つけて積極的に参加しましょう。良質なコミュニティーであれば、実力あるクリエイター達がいるので、最先テクノロジーやトレンド、仕事の紹介にも繋がります。
注意が必要なのは、レベルが低いコミュニティーもあると言うことです、そう言う場所ではただただカメラ小僧が集まってるにすぎません。しっかり注視しましょう。
・良質なコミュニティーに参加する
・良質なコミュニティーからは様々な情報・チャンスも
・レベルが低いコミュニティーには注意
映像制作の企画の手順と基礎知識まとめ
いかがでしたか?企画は決して簡単なものではありません。難しくて当然です。長年のプロでも苦戦します。
企画に丁寧に時間と労力を使ってあげれば良いものができますし、現場でもスムーズに行きます。
ぜひ今回の記事を何度も読み返して、順を追って企画してみてください。
次の記事では【撮影の基礎】について説明しています。さぁいよいよ現場です。初心者の方でもプロ顔負け(?)の立ち回りができるように、徹底的に網羅した解説をしています。是非お越しくださいませ。
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